携帯アドレスが一目瞭然
もう少しゆるやかな成長だったら、それを考える余裕もあったでしょう。
しかしここまでのスピードですと、当事者ですらなにがなんだかわからないうちに時間が過ぎていってしまいます。
耐久品は17〜17万円のものを買ってもらうことによってスタートするのですから、短期間で大きな収入が発生します。
そのかわり何度も買う人はいませんから、たいていは短期間で終息します。
それとは逆に、消耗品は一度に動く金額が小さいかわりに毎月のリピートがあり、そのおかげで急激な伸びは難しいものの、長く安定した流通が見込めます。
HLの基本的なやり方は、約17万円の連鎖です。
販売を前提にしたプランですから、まずは代理店ISVにならないと始まらず、そのための優遇処置(サクセスビルダー制度)も用意されています。
新規ひとりが17万円分の購入をすれば、収入も売り上げも急伸するのは当然です。
ただしこの方法だとリピートが起こりにくく、それを補うためにも常に多くの新規を開拓し続けないといけないといった問題があります。
なにしろ17万円ですから、出せる人に限りがあるうえ、出したいと思っても出せない人もたくさんいます。
大量にリクルートするためにメンバーがとった手段は単純かつ斬新なものでした。
ネットワークは人から人へ、基本的には知り合いなり身内を通じて伝わるものです。
しかしそれだけでは行き詰ってしまうので、不特定多数にはたらきかける方法を導入したのです。
ちょうど、バブル経済の終わりごろが同じような感じでした。
要するにバブルがはじけてしまったわけです。
もちろん原因はそれだけではありません。
HLの急成長の影には耐久品ビジネスの手法を取り入れたことがあります。
消耗品と耐久品の違いは、一度に動く額の大きさと継続性です。
雑誌や求人広告で募集をかける、駅でチラシを配る、チラシをポスティング、電柱に張り紙。
それを見て電話のあった相手に対して、HLであることは一切告げず、とにかくイベントに動員することで新規リクルートを進めていきました。
イベントに来ないとHLであることはわからないのですから、会社に対するマイナスイメージは残りようがありませんし、イベントにやってくれば専門のクローザーが話をするので高い確率で決まります。
それがHLの勧誘だということが徐々に知れ渡ってきていたからです。
この時期からインターネットによる勧誘が台頭してきたのは当然の結果といえるでしょう。
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